患者さん本位の医療を目指して・・・。医療法人辰星会 枡記念病院

　枡記念病院は、福島県二本松市の南端に位置し、西には詩人高村光太郎の智恵子抄で有名な「本当の空がある」と詠われた名峰安達太良山、その麓には名湯岳温泉（陸奥嶽の湯）、東には清流阿武隈川が流れる四季折々の叙情感溢れる素晴らしい療養環境の中にあります。日本100名城の一つ霞ケ城や幕末の悲話二本松少年隊、また、日本最大の規模を誇る二本松の菊入形や日本三大提灯祭りの一つである二本松提灯祭りなど歴史とロマンのある風光明媚な観光地に恵まれたところでもあります。交通の利便性も良く、幹線道路国道4号がすぐ目の前を走り、東北自動車道のインターチェンジも近くに二箇所あることから、救急車の受入においても極めて良好な立地条件下にあります。
当病院は、1989年12月に、当時この地域に無かった診療科を中心に循環器科・脳神経外科・整形外科・消化器外科の４科で開設されましたが、現在では診療科も16科を擁する病院となりました。診療圏としては、隣接する本宮市と大玉村を含め人口約10万人をカバーしており、当地域における基幹病院として1年365日24時間救急患者さんを受け入れております。特に救急医療には力を入れており、救急医療体制の充実を図るために、医療スタッフの教育と診断治療機器の整備、また、救急隊との定期カンファレンスや病院研修受入等を行っております。また、東日本大震災の経験を踏まえ、DMAT隊員を養成し、全国各地で発生した災害現場に職員を派遣しております。2021年４月に地域災害拠点病院に指定され、現在、多職種からなる災害救急医療部を立ち上げ活動しております。これらが評価され2012年には「救急医療功労者厚生労働大臣表彰」、2021年には新たに「救急功労者総務大臣表彰」を受賞致しました。
さらに当院は開院当初からリハビリセンターを併設し、2002年に福島県より県北地区地域リハビリテーション広域支援センターの委託を受け活動しております。 保健医療におきましても成人病検診・人間ドック・産業医活動・自治体への講師派遣等により、地域に密着した保健医療活動も推進しております。
今後も当病院の理念である「昼夜を問わず、いかなる患者さんに対しても手を差し伸べる」を基本に、より一層の救急医療体制の充実を図り、さらに地元自治体等との連携・連帯を強化することにより、当地域における救命率の更なる向上、そして急性期から慢性期・在宅医療と保健・福祉に亘る充実した総合的医療サービスを提供し、この地域に貢献できるように、スタッフ一同邁進していきたいと考えております。