アレルギー科

花粉症

花粉症とは

花粉症は、花粉の飛散期に一致して、目のかゆみ、充血、流涙、くしゃみ、水様鼻汁,鼻閉などを認め。季節性であり、季節性鼻炎とも言われます。原因となる花粉は、春のスギ、ヒノキ、シラカンバ、春から秋にかけてのカモガヤ,ホソムギ,オオアワガエリ、ナガハグサといったイネ科、秋のブタクサ,ヨモギ、カナムグラがあります。とくにスギ花粉症は2月上旬から飛散し、4月上旬に最大飛散を認め、近年患者数が増加しています。

二本松市・安達郡の対森林面積のスギの樹林面積(%) スギ花粉飛散総数の推移(1993年〜2007)

外来診療日

猪狩  俊 (月)(水)午前診療  (火)午後診療

気管支喘息

アレルギー反応や細菌・ウィルス感染などが引き金になり気管支の炎症が慢性化することで、気道が過敏になり痙攣し、狭くなり、発作的にヒューヒュ-,ゼーゼーという喘鳴や、咳をみとめる呼吸器の疾患です。ひどくなると呼吸が苦しくて横になっていられない状態になります。近年大きく治療方針が変わり、明らかな成果を挙げている疾患の1つです。

本来,生体にとって有利に働くはずの免疫反応が、不利に働くこと。
その原因をアレルゲン(抗原)といい、花粉、ダニ,ホコリ、細菌、ウィルス食物、薬などがなりうる。発症機序によってIからⅤ型に分類。気管支喘息はその中でもIgEという免疫グロブリン(蛋白質の一部)がアレルゲンと結合することによって症状が現れる。I型(即時型)アレルギーのほか、花粉症、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、蕁麻 疹などがある。また、症状が激しく、全身性のものをアナフィラキシーショックという。ハチ刺傷、食物アレルギー、薬剤アルルギ-などがある。

気管支喘息の成り立ち

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ハチアレルギー

当院では、ハチ刺されによってアナフィラキシ-ショックを起こした方にエピペンの処方を行っております。

「総ハチ刺傷例(86名)とアナフィラキシー例(13名):1994〜2005年」、「減感作療法と遮断抗体」、「減感作と皮内反応」

検査内容

ハチ刺されによる症状には、ハチ毒そのものによる作用(中毒症状)と、ハチ毒に特異的なIgE抗体が作用するアレルギー反応があります。このアレルギー反応によって起こる危険性をできるだけ回避するために、ハチに対するIgE抗体があるかどうかを調べる、ハチアレルギー検査をおすすめします。


末血一般・血液像
非特異的 IgE
スズメバチ抗体検査
アシナガバチ抗体検査
ミツバチ抗体検査

料金:9,048円 (消費税別) ※上記検査は保険適用外となっております。

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呼気NO検査

呼気NO検査とは

呼気NO(一酸化窒素)検査は吐いた息の中に含まれる一酸化窒素の濃度を測定する検査で、喘息の有無を判断することが可能です。保険診療が可能で、10 秒程度装置に息を吹き込み、2 ~ 3 分ほどで終わるとても簡単な検査です。

喘息等で気道粘液の好酸球の産生により炎症が起こるとNO が多く発生され、気管支喘息をはじめアレルギー性の喘息の患者さんは顕著にこの数値が高くなることが報告されています。その他の検査と組み合わせて、かなりの確率で隠れ喘息を含む喘息症状を診断できることになり、喘息治療中の方も定期的に計測することによって薬剤の調整などが見込まれます。アニメーション表示で小さなお子様でも簡単に計測することができます。当院はアレルギー専門医が在籍しておりますのでお気軽にご相談ください。

検査方法

検査方法は非常に簡単です

1. センサーをくわえずに出せるところまで息を吐きます
2. センサーをくわえながら、目一杯息を吸います。
3. 約10秒間センサーに息を吹き込みます。呼出の強さはディスプレイを見ながら調節できます。
4. 約1分後に結果が表示されます。

3種類のアニメーションで、呼気流量の調節をサポートします。

検査を受けるうえでの注意点

・喫煙は呼気NOを低下させるので、見かけ上正常値になる場合があります(受動喫煙にも注意)
・喘息発作時も、かえって呼気NO値は低下します。発作時の低値は気道炎症が軽いことを意味しません
・アレルギー性鼻炎では喘息がなくても高値となることがあるので注意が必要です
・その他、ウイルス性気道感染、硝酸塩を多く含む食事(ホウレンソウや春菊、ハム、ベーコンなどの加工肉製品)の後などに高値になる場合があります

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減感作療法

減感作療法(アレルギー免疫療法)はアレルギー疾患の原因となるアレルゲンを低濃度、少量から投与し、徐々に増量、高濃度にし、アレルゲンに対する過敏性を減らす治療法です。当院では、昭和58年11月より、スギ花粉症、家塵(HD)に対して、それぞれのエキス(アレルゲン)を皮下注射することで、症状の緩和、予防に効果をあげています。

平成26年10月よりスギ花粉舌下エキス(シダトレン)が承認されました。注射による痛みもなく、自宅での治療が可能となっています。当院では平成28年10月より治療を開始しました。

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