診療科目消化器内科
消化器内科について
消化器内科は食道、胃、小腸、大腸、肝臓、胆のう、胆道、膵臓という幅広い臓器に生じる様々な疾患を対象としています。
上下部消化管内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)、大腸CT検査、腹部超音波検査、CT検査、枡記念病院で施行可能なMRI検査(当院で予約ができます)などの各種検査を使用して各種疾患の早期発見に努め、必要に応じて高次医療機関と連携を取りながら診療にあたります。
・上部消化管(食道胃十二指腸)領域
胃がんはヘリコバクター・ピロリ菌の感染率の低下、無症状の方への除菌治療の保険適応などで徐々に減ってはきていますが、依然として日本のがんの死因の上位を占めており2020年は40,000人超の方が亡くなっています。内視鏡的に治療ができる早期の状態で発見できた場合の10年生存率は90%以上と早期発見が重要な疾患です。
患者さんへの負担を軽減するために、経鼻内視鏡検査や鎮静剤を使用した検査にも注力しています。ヘリコバクター・ピロリ菌感染が疑われた場合は検査、除菌治療を行っています。
その他胃・十二指腸潰瘍や食道静脈瘤などの出血性の消化管病変に対しての内視鏡止血術、食道がんや胃がんによる消化管閉塞に対するステント留置、義歯やPTPなどの異物誤飲、アニサキス症への内視鏡治療も行っています。逆流性食道炎や機能性胃腸症などに対しての内服治療も行っています。
・下部消化管(大腸)領域
食生活の欧米化や高齢化に伴い増加の一途をたどる大腸がんの早期発見のための検査をお勧めしています。当院では大腸内視鏡検査のほか大腸CT検査も導入しています。より負担の少ない形で多くの患者さんのお役に立ちたいと考えています。前がん病変である大腸ポリープが発見された際には内視鏡的治療も積極的に行っています。
また、潰瘍性大腸炎、クローン病などの炎症性腸疾患に関しては、診断から免疫抑制剤も含めた内服治療、生物学的製剤を使用した治療の他、血球成分除去療法も導入し病態のコントロールに努めています。
・肝胆膵領域
B型肝炎はまだ根治できる疾患ではありませんが定期的な検査、必要に応じてインターフェロン療法や内服治療を行うことで肝炎を抑え込んで肝硬変への移行を遅らせることは可能です。また、HBVキャリアといってウイルスは体内にいるものの肝炎を生じていない患者さんにおいても一定の確率で肝臓がんが出現することが知られており、定期的な通院検査を継続して状態把握を行うことが重要と言われています。
C型肝炎は内服薬で治せる時代になっており積極的に治療を行っています。
その他、自己免疫性肝炎や原発性胆汁性胆管炎、アルコール性肝障害、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)や肝硬変等の肝疾患の診断治療、胆石胆管結石による胆管炎、膵炎や膵・胆道癌による閉塞性黄疸等に対しての内視鏡的治療なども行っています。
当院で施行された消化器系の検査治療(2023年)
上部消化管内視鏡(胃カメラ)、下部消化管内視鏡(大腸カメラ)など、詳しくは以下のページをご覧ください。
http://www.masu-med.or.jp/masu_hospital/kanjya/kamoku/naishikyo.html
また、上部消化管内視鏡(胃カメラ)の電話予約を受け付けています。
詳しくは以下のページをご覧ください。
http://www.masu-med.or.jp/masu_hospital/reserve-scope.html