睡眠時無呼吸症候群は睡眠の質の低下から日中の活動性や労働の質、運転能力などが低下することはもちろん、高血圧や虚血性心疾患、糖尿病などの生活習慣病を高率に合併し、生命予後に影響を与えることが明らかになっています。
終夜ポリソムノグラフィー（PSG）による無呼吸発作の評価を行い、必要に応じて持続陽圧呼吸（CPAP）の導入を行っています。これまでは1回/月の受診が義務付けられていましたが、遠隔モニタリングの導入で通院頻度が3か月毎にまで延び、ワーキング世代にも利用しやすい環境になってきています。

COPD（慢性閉塞性肺疾患）は、喫煙者に多く認められる疾患でからだを動かしたときの息切れや風邪でもないのに続くせきやたんなどのありふれた症状で発症しますが、進行すると日常生活もままならなくなり呼吸不全や心不全に至ります。COPDの方の内、正しく診断治療されている方は1割にも満たないともいわれています。当院では禁煙外来の設置、在宅酸素療法（HOT）導入など、積極的に、管理・啓蒙をしています。